リノベーションスクール
募集終了 2018/11/16 〜 2018/11/18
リノベリング では2011年から全国の様々な都市・地域において、様々な方法論(※)を通じてリノベーションまちづくりを実践してきました。補助金に頼らずにパブリックマインドを持つ民間事業者を育てながら、民間主導の行政支援を基本とした官民連携の持続的なプロジェクトを次々に作り出すことで縮退するまちを変え、エリアの価値を向上させ、エリア再生が全国各地で着実に達成されているリノベーションまちづくり。取り組み始めた都市地域は現在、全国50都市以上にのぼります。
その中で特に、岩手県紫波町、埼玉県草加市、愛知県岡崎市、和歌山県和歌山市の4つの都市地域におけるリノベーションまちづくりは、自らの都市・地域経営課題や地域の実情に合わせて独自の進化を遂げ、それぞれが独自の事業モデルを確立させつつあります(ダイアグラム参照)。
今回各地で開催する「官民連携まちづくり塾」では、これら4つの先進地域のこれまでのアクションのプロセスに着目し、それぞれの先進都市・地域でエリア再生の取り組みがどのように始まり、どのようにエリアを選び、どのようなリノベーションまちづくりの手法をどういう手順で導入し、どのように庁内調整を行いどのような部署がどう関わり、どのように民間事業者を発掘し巻き込み、どのように官民連携は実現したのか。リノベーションまちづくりの先駆者によるレクチャーに加え、実践者である現地の行政職員や民間事業者のレクチャー、及び現地の実案件視察を通して、各地の独自の事業モデルの手法を紐解き、理解を深めて頂きます。
実績のある都市は、異なるやり方を組み合わせて、異なるプロセスを官民が協力してつくりあげていることが特徴としてあります。これらのプロセスを各地で参考にする上で、都市の規模は重要ではありません。
先進地における実践者の生の声とリアルな事例からそのプロセスを学び、自らのまちで実際に都市経営を改善したいと考える行政職員、ビジネスとして稼ぎながら都市地域再生を行い自らのまちを変えて行きたい民間事業者を対象に、参加者を募集します。
(※)
・リノベーションまちづくり構想づくり
・リノベーションスクールとリノベーションプロジェクト化
・トレジャーハンティングによるエリアイメージ作り
・公務員リノベーションスクールによる新しい行政職員の人材育成
・家守塾等による民間自立型まちづくり会社の育成(家守会社の育成や都市再生推進法人化)
・プロフェッショナルリノベーションスクール
・公民連携プロフェッショナルスクール、都市経営プロフェッショナルスクール(公民連携事業機構)
・リノベーションまちづくりサミット
など多数
【岡崎モデルのダイアグラム】
【岡崎モデルの概要】
2015年に始まった岡崎市の中心部を再生するまちづくりは、現在、民間の遊休不動産を活用する「小さいリノベーションまちづくり」と公共の遊休不動産を活用する「大きいリノベーションまちづくり」を組み合わせて進めています。
岡崎市ではまず始めに「岡崎家守構想」を策定し、これを後追いするかたちでリノベーションスクールを連続開催しました。そこで、地域の子育てママや女性が活躍するお惣菜屋さん「wagamama house(わがママ ハウス)」等が誕生し、現在ではそれに追従するように周辺の康生エリアに38店舗もの事業が次々と生み出されています。
民間によるリノベーションまちづくりが着々と進む一方で、事業費約100億円の公共空間をリデザインするプロジェクト「乙川リバーフロント計画」が同時並行で進んでいました。当初、リノベーションまちづくりとは繋がりを持っていなかった本プロジェクトですが、庁内や民間の有識者とプレイヤーが集まったデザイン会議で議論を重ねて、「大きいリノベーション」と「小さいリノベーションまちづくり」を掛け合わせた岡崎方式のリノベーションまちづくりとして進めていくことが決定しました。
その中で特徴的なプログラムの1つが、中心部の約3kmの回遊動線の設定が盛り込まれた「QURUWA(くるわ)構想」です。市民とともにQURUWAエリア内のスモールエリアビジョンを描く際、まちのトレジャーハンティングを行ったことがとても効果的に作用しました。
また、現在大きいリノベーションまちづくりとして、籠田公園、中央緑道、かわしん跡地広場・人道橋、乙川河川敷、康生通り、連尺通り、二七市通り等の道路と周囲の駐車場の集約化と活用などの公共空間のリデザインが連続的に行われていることも、岡崎の大きな特徴になっています。そのためのQURUAや道路を活用する各種の社会実験の実施と検証作業が行なわれています。
加えて、市有地等を活用する拠点づくりが、公民連携事業として企画され、東岡崎駅の北東街区から、事業者の提案募集・選定・建設が始まっています。
西村 浩
株式会社ワークヴィジョンズ 代表
1967年佐賀県生まれ。東京大学工学部土木工学科卒業、東京大学大学院工学系研究科修士課程修了後、1999年にワークヴィジョンズ一級建築士事務所を設立。土木出身ながら建築の世界で独立し、現在は、都市再生戦略の立案からはじまり、建築・リノベーション・土木分野の企画・設計に加えて、まちづくりのディレクションからコワーキングスペースの運営までを意欲的に実践する。
日本建築学会賞(作品)、土木学会デザイン賞、BCS賞、ブルネル賞、アルカシア建築賞、公共建築賞 他多数受賞。2009年に竣工した、北海道岩見沢市の「岩見沢複合駅舎」は、2009年度グッドデザイン賞大賞を受賞。
アドバイザー
香村 尚将
岡崎市都市整備部乙川リバーフロント推進課長
1990年度:度岡崎市役所入庁。技術職員(土木)
1990-1994年度:土木建設課で一般市道の設計・施工を担当
1995-2006年度:都市計画課で土地利用計画・都市施設計画を担当。
2007-2009年度:政策推進課で公共交通を担当。
2010-2013年度:都市計画課で土地利用計画・都市施設計画を担当。
2014年度~現在:乙川リバーフロント地区のまちづくりに携わる。
2017年度より乙川リバーフロント推進課長
二人の子もち。岡崎生まれ岡崎育ち
アドバイザー
中川 健太
岡崎市都市整備部乙川リバーフロント推進課 企画調整係 主任主査
2003年度:度岡崎市役所入庁。技術職員(土木)
2003-07年度:水道局工務課で上水道管の維持管理を担当。
2008-12年度:河川課で中小河川や排水路の設計、維持管理を担当。
2013年度~現在:乙川リバーフロント地区のまちづくりに携わる。立ち上げ当初から関わっている唯一の職員。
2017年度:公民連携プロフェッショナルスクール修了。その成果として2018年に市職員若手有志で集まる「持続可能な都市経営べんきょう会TEAM OKAZAKI SENGAI-DO」を立ち上げる。
プライベートでは2人のこどもたちとともにまちを楽しむ。
アドバイザー
小川 貴之
岡崎市経済振興部商工労政課 にぎわい創生係 主査
岡崎市役所経済振興部商工労政課に勤務。
岡崎市において「リノベーションまちづくり」の促進に向けて日々奔走。
また、プライベートでは、職場の仲間と空き店舗を借り、
中心市街地における、課題解決のために活動を行っている。
生まれも育ちも岡崎市。3児の父。通称:チャライ公務員。
アドバイザー
山田 高広
株式会社三河家守舎 代表取締役 森、道、市場な人
1979年生まれ。3児の父。生粋の野球少年(でした)。大学まで進学したものの社会人イメージが持てず海外放浪。その後、総合商社の企画営業としてバリバリ働き、縁あってまちを育てるという世界へ。公民連携による都市再生プロセスの仕組みづくりや、不動産サブリース、飲食店プロデュース、ライフスタイルイベントなど、クセのあるまちづくりやコンテンツづくりを実践中。
ライブアクター
岡崎 正信
株式会社オガール代表取締役 オガールプラザ株式会社代表取締役 オガールセンター株式会社代表取締役 一般社団法人公民連携事業機構理事 内閣官房地域活性化伝道師
1972年岩手県紫波町出身。
日本大学理工学部土木工学科卒、東洋大学大学院経済学研究科公民連携専攻修了。 地域振興整備公団(現:都市再生機構)入団後、建設省都市局都市政策課などで地域再生業務に従事。 現在はオガールプロジェクトの中枢である㈱オガール(オガールベース)、オガールプラザ㈱、オガールセンター㈱代表取締役として、紫波町の公民連携事業を企画推進している。同プロジェクトは、「2013年土地活用モデル大賞」において、最高賞の国土交通大臣賞を受賞するなど、注目を集めており、全国各地の地域づくり指導・講演活動に奔走している。 2018建築学会賞業績賞受賞。
ライブアクター
村瀬 亮
heartis/snowpeak business solutions 代表
1963年岡崎市生まれ。㈱キーエンスで名古屋営業所長を務めた後、製造業を中心とした現場の情報化を支援するべく、
1999年に起業。社員がワクワク働ける会社創りにも尽力し、㈱船井総合研究所の従業員満足度調査で最優秀賞を5度受賞する。
2016年、㈱スノーピークと共同出資で、㈱スノーピークビジネスソリューションズを設立し、代表取締役に就任。
現在は、自然の壮大なパワーとテクノロジーの無限の可能性を健全に融合し、
企業の「人材問題」を解決するため講演活動を積極的に実施している。
ライブアクター
長谷川 浩己
ランドスケープアーキテクト
1958年千葉県生まれ。オンサイト計画設計事務所パートナー、武蔵野美術大学特任教授。
千葉大学を経て、オレゴン大学大学院修士修了。ハーグレイブス・アソシエイツ,ササキ・エンバイロメント・デザイン・オフィスなどを経て現在に至る。館林美術館/多々良沼公園、丸の内オアゾ、東雲CODAN、一連の星のや、日本橋コレドの広場、虎渓用水広場、オガール広場などで、グッドデザイン賞、造園学会賞、AACA芦原義信賞、ARCASIA GOLD MEDAL、アーバンデザイン賞、土木学会デザイン賞最優秀賞など受賞。著書「風景にさわる」(丸善)。
ライブアクター
香村 尚将
岡崎市都市整備部乙川リバーフロント推進課長
1990年度:度岡崎市役所入庁。技術職員(土木)
1990-1994年度:土木建設課で一般市道の設計・施工を担当
1995-2006年度:都市計画課で土地利用計画・都市施設計画を担当。
2007-2009年度:政策推進課で公共交通を担当。
2010-2013年度:都市計画課で土地利用計画・都市施設計画を担当。
2014年度~現在:乙川リバーフロント地区のまちづくりに携わる。
2017年度より乙川リバーフロント推進課長
二人の子もち。岡崎生まれ岡崎育ち
ライブアクター
鈴木 亨一郎
岡崎市都市整備部乙川リバーフロント推進課企画調整係長
1997年度:度岡崎市役所入庁。技術職員(土木)
都市公園の管理や区画整理事業の立ち上げ等を担当、厳しく鍛えられた後、2014年度から乙川リバーフロント推進課。2017年度には乙川リバーフロント地区公民連携基本計画「QURUWA戦略」策定を担当。
技術士(建設部門:都市及び地方計画)
一級造園施工管理技士
ライブアクター
小川 貴之
岡崎市経済振興部商工労政課 にぎわい創生係 主査
岡崎市役所経済振興部商工労政課に勤務。
岡崎市において「リノベーションまちづくり」の促進に向けて日々奔走。
また、プライベートでは、職場の仲間と空き店舗を借り、
中心市街地における、課題解決のために活動を行っている。
生まれも育ちも岡崎市。3児の父。通称:チャライ公務員。
ライブアクター
山田 高広
株式会社三河家守舎 代表取締役 森、道、市場な人
1979年生まれ。3児の父。生粋の野球少年(でした)。大学まで進学したものの社会人イメージが持てず海外放浪。その後、総合商社の企画営業としてバリバリ働き、縁あってまちを育てるという世界へ。公民連携による都市再生プロセスの仕組みづくりや、不動産サブリース、飲食店プロデュース、ライフスタイルイベントなど、クセのあるまちづくりやコンテンツづくりを実践中。
ライブアクター
中根 利枝
wagamama/hokurani food 代表
2児の母。第1回リノベーションスクール@岡崎に参加。
子育てや自営農家の経験を活かし、地域の子育てママや女性がほしい暮らしを育む場所「wagamama house」
をオープン。世代や価値観の近い仲間が徐々に増え、総菜屋をはじめ、ポップアップショップ、イベントなどを運営。
女性が働くことを通じて、子育てや地元農家の支援を行い、世代や地域の循環を生み始めている。
ライブアクター
清水 義次
株式会社アフタヌーンソサエティ
1949年生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業。
マーケティング・コンサルタント会社を経て、1992年、株式会社アフタヌーンソサエティ設立。都市生活者の潜在意識の変化に根ざした建築のプロデュース、プロジェクトマネジメント、都市・地域再生プロデュースを行う。
主なプロジェクトとして、東京都千代田区神田RENプロジェクト、CET(セントラルイースト東京)、旧千代田区立練成中学校をアートセンターに変えた3331 Arts Chiyoda、旧四谷第五小学校を民間企業の東京本社に変えた新宿歌舞伎町喜兵衛プロジェクトなどがある。
地方都市においても、北九州市小倉家守プロジェクト、岩手県紫波町オガールプロジェクトなどで、民間のみならず公共の遊休不動産を活用しエリア価値を向上させるリノベーションまちづくり事業をプロデュースしている。
■期 間
2018年(平成30年)11月16日(金)~ 11月18日(日) 3日間
■会 場
メイン会場:Camping Office osoto(キャンピングオフィス オソト) 愛知県岡崎市能見通1丁目61−ウメムラビル1F
■開催者
主催・企画・運営:株式会社リノベリング
協力:岡崎市
※なお、本事業は国土交通省「民間まちづくり活動促進事業」の一環として開催されます
■主な内容
リノベーションまちづくりの始まったきっかけからそのプロセスおよび事業モデルまで、現地キーマンとなった公務員 ・民間プレイヤーからリアルな実情を織り交ぜたレクチャーを受け、意見交換を行いながら、自分のまちのリノベーションまちづくりの実践計画を完成させます。スクールから自分のまちに戻った際、ファーストアクションを起こすためのプログラム内容となっています。
・3日間のユニットワークにて、自分のまちの課題を整理しリノベーションまちづくりの実践計画を企画
・ライブアクト(レクチャー)の受講
・最終日にプレゼンテーションの実施
■事前課題図書(予定)
『リノベーションまちづくり 不動産事業でまちを再生する方法』清水義次著
『ほしい暮らしは自分でつくる ぼくらのリノベーションまちづくり』嶋田洋平著
■事前課題
詳細につきましては、選考に合格された方にご案内をさせていただきます。 課題締め切り:11月9日(金)予定
11月16日(金)
09:30~10:00 受付
10:00~10:50 開校式・ガイダンス
11:00~12:30 オープニングアクト
12:30〜17:30 対象案件見学・まち歩き
17:30~18:30 ライブアクト1
18:40〜19:20 トークセッション
19:30~21:30 オープニングパーティ
20:00~21:00 ライブアクト2
11月17日(土)
9:00~10:00 ライブアクト3
10:05~11:05 ライブアクト4
11:15~11:55 事前課題講評
11:55~16:00 ユニットワーク
16:00~17:00 ライブアクト5
17:00~19:00 ユニットワーク
11月18日(日)
9:00~12:30 ユニットワーク
13:30~15:50 プレゼンテーション
16:00~17:00 クロージングアクト
17:00~17:15 リノベリング からのお知らせ
18:00~19:30 クロージングパーティ
※タイムテーブルは予定であるため、変更する場合があります。あらかじめご了承願います。
■募集人数 100名程度
・公務員:3人〜4人一組で参加のこと(地方自治体職員・都道府県職員・中央官庁職員等)
・民間プレイヤー:3人〜4人一組で参加のこと(家守会社・家守候補・都市再生推進法人候補等)
※主催者側で厳正な審査を行います。受講生の決定は、個別に電子メールでお知らせします。
※チーム内参加者全員のお申し込みが必要となります。(共通のチーム名をご記入ください)
■受講資格
・リノベーションまちづくりに興味があり、自らが実践者となって地域再生に取り組みたい人
・パソコン(ワード、エクセル、パワーポイント)の操作ができる人
・スクールの全日程に参加できる人
■申込期間
1次募集締め切り: 9月21日(金)
2次募集締め切り:10月15日(月)
■参加費
無料
※現地までの交通費や宿泊費、当日の飲食費、懇親会の参加費等は受講生の負担となります。
■持ち物
モバイルPC(必須)、ポケットWi-Fi(必要な方のみ)、デジタルカメラ(スマートフォン、携帯電話のカメラでも可)、筆記用具等、ご持参ください。
■申込方法 下記応募フォームからお申込ください。
■注意事項 ・事前課題があります。課題については、受講決定後にお知らせします。
・受講決定後のキャンセルは、原則できません。
・やむを得ない事情により受講をとりやめる場合は、速やかに主催者までご連絡ください。
・講師は変更になる場合があります。ご了承ください。
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