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エコキュートとオール電化は相性抜群?光熱費の削減や初期費用のデメリットもプロが解説

エコキュート
エコキュートとオール電化は相性抜群?光熱費の削減や初期費用のデメリットもプロが解説 —CHARCOUNT—

電気代もガス代も値上がりが続くなか、「光熱費をもっと抑えられないか」と考える方は増えています。

その解決策として注目されているのが、高効率給湯器「エコキュート」と、家庭のエネルギーを電気に一本化する「オール電化」の組み合わせです。

光熱費の削減だけでなく、火を使わない安全性や災害時の備えなど、暮らし全体の質が変わります。

この記事では、エコキュートとオール電化それぞれの仕組みからメリット・デメリット、後悔しないための選び方まで、導入前に知っておきたい情報をまとめました。

また、本題に入る前に、エコキュートの交換や導入を検討中の方へ大切なことをお伝えさせてください。

エコキュートの交換で最も多い失敗が「業者選びのミス」です。実は業者選びを間違えるだけで、数十万円単位の損をしてしまうケースも珍しくありません。

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それでは、本題の解説に入ります。

目次
  1. オール電化とエコキュートが注目される理由
  2. エコキュートとオール電化が選ばれる理由
  3. オール電化とは|そのメリットとデメリット
    1. オール電化の5つのメリット
      1. 1. 光熱費の基本料金を一本化できる
      2. 2. 火災リスクが下がる
      3. 3. 災害時に復旧が早い
      4. 4. 掃除がラクで空気がきれい
      5. 5. CO2排出量を減らせる
    2. オール電化のデメリットと対策
      1. 1. 初期費用が高い
      2. 2. 停電時にすべて止まる
      3. 3. 日中の電気代が割高になりやすい
  4. エコキュートとは|その特徴とメリット・デメリット
    1. 空気の熱でお湯を沸かす「ヒートポンプ技術」
    2. お湯ができるまでの4ステップ
    3. エコキュートの5つのメリット
      1. 1. 給湯コストが大幅に下がる
      2. 2. 断水時に生活用水として使える
      3. 3. 燃焼しないから安全
      4. 4. CO2排出量が約半分
      5. 5. 補助金で初期費用を抑えられる
    4. エコキュートのデメリット
      1. 湯切れのリスク
      2. 運転音への配慮が必要
      3. 水圧がガス給湯器より弱い
      4. 寿命は10〜15年が目安
  5. エコキュートの運転音と近隣トラブルの防ぎ方
  6. オール電化とエコキュートの相乗効果
    1. 相乗効果1 光熱費をまとめて削減
    2. 相乗効果2 家庭内の燃焼リスクをゼロに
    3. 相乗効果3 災害への備えが厚くなる
  7. ガス併用住宅におけるエコキュート導入のメリット
    1. プロパンガスなら年間10万円以上の差も
    2. ガスと電気の良いとこ取り
  8. 太陽光発電・蓄電池との組み合わせで効果を最大化
  9. エコキュート選びの重要ポイント|後悔しないためのメーカー比較
    1. 【容量】家族の人数だけでなく暮らし方で選ぶ
    2. 【給湯タイプ】お風呂の使い方で選ぶ
    3. 【設置場所】本体サイズと作業スペースが必要
    4. 【地域仕様】気候に合ったモデルを選ぶ
    5. 【メーカー比較】4大メーカーの特徴
  10. エコキュート導入の流れと費用の目安
    1. 導入の基本的な流れ
    2. 費用の目安
    3. 業者選びで失敗しないためのチェックポイント
  11. エコキュートとオール電化が向いている人、向いていない人
    1. 向いている人
    2. 向いていない人
  12. よくある質問
    1. エコキュートの電気代は月いくらくらいですか?
    2. エコキュートの寿命はどれくらいですか?
    3. オール電化にしないでエコキュートだけ導入できますか?
    4. マンションでもエコキュートは設置できますか?
    5. エコキュートの補助金はいつまで使えますか?
    6. エコキュートの運転音は近所迷惑になりませんか?
    7. 2026年度の補助金でIoT対応が必須になったと聞きました
  13. まとめ

オール電化とエコキュートが注目される理由

ここ数年、エネルギー価格の高騰と円安の影響で、光熱費の負担は増え続けています。

総務省の家計調査によると、2人以上世帯の電気・ガス代は2020年から2024年にかけて年間で約2万円以上増加しました。毎月届く検針票を見て、ため息をつく方も少なくないはずです。

特にプロパンガスを使っている家庭では、月々のガス代が1万円を超えることも珍しくありません。給湯だけで年間13万円以上のコストがかかっている計算で、家計への負担は無視できないレベルです。

同時に、2050年カーボンニュートラルの達成に向けた動きも加速しています。環境に配慮した暮らしへの関心が高まるなかで、「家計の節約」と「脱炭素」を両立できる選択肢として浮上しているのが、オール電化とエコキュートの組み合わせです。

家計・環境・防災という3つの課題を同時に解決できる点が、多くの家庭から支持される理由になっています。

2026年現在、政府は住宅の省エネ化を加速させる政策を打ち出しています。住宅省エネ2026キャンペーンではエコキュートの導入に補助金が出るほか、省エネ基準への適合が住宅ローン減税の要件になるなど、制度面でも後押しが強まっています。

実際に、一般社団法人日本冷凍空調工業会の出荷統計によると、エコキュートの年間出荷台数は2023年度に約58万台を記録。2001年の発売以来、累計出荷台数は1,000万台を突破しています。新築住宅だけでなく、既存のガス給湯器からの買い替え需要も年々増加しているのが現状です。

エコキュートとオール電化が選ばれる理由

エコキュートが支持される最大の理由は、エアコンと同じ「ヒートポンプ技術」で空気中の熱を利用してお湯を沸かす仕組みにあります。ガスを燃やしたり大量の電気でヒーターを熱したりする従来型とは根本的に異なり、少ないエネルギーで効率よくお湯を作れます。

このエコキュートをIHクッキングヒーターなどと組み合わせ、家庭のエネルギーをすべて電気にまとめるのがオール電化です。具体的には、次の4つの面で暮らしが変わります。

  • 経済性:光熱費の支払いを電気に一本化し、ガスの基本料金を削減。電気代が安い深夜電力でお湯を沸かすことで、給湯コストを大幅に抑えられる。
  • 安全性:キッチンから火をなくすことで、火災や一酸化炭素中毒のリスクを大きく減らせる。小さなお子様や高齢の家族がいる家庭でも安心。
  • 防災性:災害時に最も復旧が早いとされる電気をメインエネルギーに据え、断水時にはエコキュートの貯湯タンクの水を非常用に使える。
  • 快適性・環境性:CO2排出量を抑えて環境に貢献しながら、IHのフラットな天板で掃除もラクになり、室内の空気もクリーンに保てる。

オール電化とは|そのメリットとデメリット

オール電化とは、家庭内で使うすべてのエネルギーを電気に統一した住宅のことです。これまでガスや灯油が担ってきた調理、給湯、暖房を、IHクッキングヒーター、エコキュート、エアコンや電気式床暖房といった電気設備に置き換えます。

新築住宅では約4割がオール電化を採用しているとされ、既存住宅からリフォームで切り替える家庭も増えています。ガス管の引き込み工事が不要になるため、新築時の建築コストが下がるケースもあります。

2026年現在、電力会社各社はオール電化向けの専用料金プランを提供しています。深夜帯の電気単価を大幅に割引く代わりに、日中の単価がやや高めに設定された構成です。生活スタイルに合ったプランを選ぶことが、オール電化で光熱費を最大限に抑える鍵になります。

オール電化の5つのメリット

1. 光熱費の基本料金を一本化できる

電気とガスを併用していると、それぞれに基本料金がかかります。都市ガスの基本料金はエリアによりますが月700円〜1,500円程度。オール電化にすれば、このガスの基本料金がまるごと不要になります。年間で約8,400円〜18,000円の固定費削減です。

オール電化向けの電気料金プランでは、深夜帯の電気単価が日中の半額程度に設定されています。たとえば日中35円/kWhに対し深夜18円/kWh程度。エコキュートの沸き上げや食洗機・洗濯乾燥機をこの時間帯に動かせば、光熱費をさらに圧縮できます。

特にプロパンガスを使っている家庭は効果が大きく、都市ガスの1.5〜2倍の料金がかかっているケースも珍しくありません。4人家族でオール電化に切り替えると、月1万円以上安くなる例もあります。

光熱費の削減効果を正確に知りたい場合は、直近12か月分の電気代とガス代の明細を用意しましょう。業者に渡せば、オール電化後の年間光熱費シミュレーションを出してもらえます。季節ごとの使用量の変動を反映した精度の高い試算が可能です。

プロパンガスの料金は地域やガス会社によって大きく異なり、同じ使い方でも月2,000円から3,000円の差がつくこともあります。まずは現在のガス代を把握したうえで、切り替え後のシミュレーションをしてみるのが第一歩です。

なお、オール電化にするとガス会社との契約を解約することになるため、ガスの基本料金だけでなく、ガス機器のリース料やメンテナンス契約がある場合はそちらの解約条件も確認しておきましょう。

2. 火災リスクが下がる

消防庁の「火災の実態」によると、住宅火災の出火原因で「コンロ」は常に上位にランクインしています。2023年は住宅火災の約10%がコンロが原因でした。ガスコンロの衣服への着衣着火や、吹きこぼれによる立ち消え、ガス漏れといった事故は、IHクッキングヒーターなら構造的に起こりません。

鍋が置かれていなければ加熱されない仕組みで、チャイルドロック機能も搭載。小さなお子様のいるご家庭でも安心です。

冬場に使うガスファンヒーターや石油ストーブは、換気不足で一酸化炭素中毒を起こすリスクがあります。エアコンや電気式床暖房なら燃焼を伴わないため、そうした心配はゼロ。室内の空気も汚しません。

火災保険でもオール電化住宅は割引の対象になる場合があります。保険会社によっては「オール電化住宅割引」を設けており、年間数千円の保険料節約につながるケースもあります。加入中の保険会社に確認してみる価値があるでしょう。

3. 災害時に復旧が早い

過去の大規模災害では、電気・水道・ガスのなかで電気が最も早く復旧してきました。東日本大震災では、電気は約1週間で大部分が復旧したのに対し、都市ガスは約5週間を要しています。

地中に埋設されたガス管や水道管は、被害箇所の特定と修復に時間がかかります。一方、電線は主に地上にあり、比較的速やかに復旧できます。エネルギーを電気に一本化するオール電化は、災害後の生活再建という面で明確な優位性を持っています。

2024年1月の能登半島地震でも、電気はガスや水道に比べて早い段階で復旧が進みました。被災地の声からも「オール電化で助かった」という報告が多く寄せられています。災害が頻発する日本において、エネルギーの復旧速度は住まい選びの重要な判断基準です。

4. 掃除がラクで空気がきれい

IHクッキングヒーターのトッププレートはフラットなガラス素材で、油はねや吹きこぼれもサッと一拭き。五徳のこびりつき掃除から解放されます。調理後の片付け時間が大幅に短くなるのは、忙しい共働き家庭にとって大きな魅力です。

ガス燃焼で発生する水蒸気やCO2がないため、結露やカビの発生も抑えられます。カーテンや換気扇の油汚れが減るのも嬉しいポイントです。キッチン周りのリフォーム頻度も下がり、長い目で見れば住宅の維持費削減にもつながります。

5. CO2排出量を減らせる

エコキュートや高効率な電気機器の使用により、家庭からのCO2排出量を削減できます。ガス給湯器と比較して、エコキュートのCO2排出量は約50%減。年間で約1トンのCO2削減に貢献します。

再生可能エネルギー由来の電力プランを選んだり、自宅に太陽光発電を導入したりすれば、環境負荷をさらに下げることも可能です。住宅の省エネ性能を高めることは、2050年カーボンニュートラル実現に向けた国の重要施策とも合致しています。

オール電化のデメリットと対策

メリットの多いオール電化ですが、導入前に押さえておきたい注意点もあります。

1. 初期費用が高い

IHクッキングヒーターとエコキュートの導入費用は、機器本体+工事費で合計30万〜50万円以上になることがあります。

ただし、単なる「出費」ではなく将来の光熱費を下げるための「投資」と考えるのがポイントです。毎月の削減額から何年で回収できるかシミュレーションしてみましょう。プロパンガス家庭であれば月8,000円以上の削減が見込めるため、5〜7年で初期費用を回収できるケースが多くあります。

国や自治体の補助金制度を使えば、初期負担はさらに軽くなります。

2. 停電時にすべて止まる

エネルギーを電気に一本化しているため、停電が起きると冷暖房・調理・給湯のほとんどが使えなくなります。

対策としては、カセットコンロとガスボンベ、ポータブル電源を備蓄しておくことが有効です。最低限の調理やスマートフォンの充電は確保できます。ポータブル電源は1,000Wh以上のモデルなら、扇風機や照明も数時間使えるため心強い備えになります。

根本的な対策をとるなら、太陽光発電システムと家庭用蓄電池の導入が有効です。日中に発電した電力を蓄電池に貯めておけば、停電時でも冷蔵庫やエコキュートを動かせるため、普段に近い生活を維持できます。

3. 日中の電気代が割高になりやすい

オール電化向けの料金プランは深夜電力が安い反面、日中の単価が割高です。在宅時間が長く日中の電力使用量が多い家庭では、工夫しないとかえって電気代が上がる可能性もあります。

食洗機や洗濯乾燥機のタイマー機能を活用し、稼働を深夜帯にシフトさせるのが効果的です。炊飯器の予約炊飯を朝5時に設定するなど、ちょっとした工夫の積み重ねが節約につながります。

電力自由化で多様なプランが登場しているため、自分の生活パターンに合った電力会社・料金プランを選ぶことも重要です。共働きで日中不在の家庭と、在宅ワーク中心の家庭では最適なプランが異なります。年に一度は料金の見直しを行いましょう。

4. IHクッキングヒーターで使えない調理器具がある

IHクッキングヒーターは、対応する鍋やフライパンでないと加熱できません。底が平らで磁石がくっつく素材が必要で、アルミ製や銅製の鍋、土鍋は基本的に使用不可です。オールメタル対応のIHならアルミ鍋も使えますが、通常のIHより価格が高くなります。

既存の調理器具の一部を買い替える必要が出てくるため、事前に手持ちの鍋やフライパンがIH対応かどうか確認しておきましょう。IH対応の製品は底に「IH」マークが付いています。

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エコキュートとは|その特徴とメリット・デメリット

エコキュートは、オール電化の中核を担う高効率な給湯器です。正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」で、2001年にコロナが初めて家庭用を発売しました。

空気中の熱を利用してお湯を沸かすため、投入した電気エネルギーの約3倍の熱エネルギーを生み出せます。発売以来、累計出荷台数は1,000万台を超え、日本の住宅用給湯器の主力機種のひとつです。

空気の熱でお湯を沸かす「ヒートポンプ技術」

エコキュートが省エネな理由は、エアコンの暖房と同じ「ヒートポンプ技術」にあります。空気中の熱を特殊な冷媒に移し取り、圧縮して高温にし、その熱で水を温める仕組みです。

冷媒にはCO2を使います。フロンと違ってオゾン層を破壊せず、マイナスの温度でも蒸発する性質があるため、冬の外気からでも熱を回収できます。この「自然冷媒」を使っていることが、エコキュートの正式名称「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」の由来です。

お湯ができるまでの4ステップ

エコキュートは「ヒートポンプユニット」と「貯湯タンクユニット」で構成されています。お湯を作る工程は次の4つです。

  1. 【吸熱】ファンで外気を取り込み、CO2自然冷媒に空気の熱を移す。冬の冷たい空気からでも熱を回収できる。
  2. 【圧縮】熱を受け取った冷媒をコンプレッサーで圧縮し、100℃超の高温ガスにする。
  3. 【熱交換】高温の冷媒ガスが水熱交換器を通過する際に水に熱を渡し、最大約90℃のお湯を作る。
  4. 【膨張】熱を渡した冷媒は膨張弁で圧力が下がり、再び低温の状態に戻って吸熱工程へ。

このサイクルを繰り返すことで、投入した電気エネルギー1に対して3以上の熱エネルギーを生み出します。電気ヒーターだけでお湯を沸かす電気温水器と比べ、消費電力は約3分の1で済みます。

2026年現在の最新モデルでは、年間給湯保温効率を示すJIS基準値が4.0を超える機種も登場しています。これは投入した電気の4倍以上の熱エネルギーを取り出せるということです。技術の進歩により、初期のモデルと比べて省エネ性能は大幅に向上しています。

エコキュートの5つのメリット

1. 給湯コストが大幅に下がる

エコキュート最大のメリットは、月々の給湯費が目に見えて安くなることです。ヒートポンプの高効率と、割安な深夜電力の活用。この2つの掛け算で節約効果が生まれます。2026年現在の電気料金体系でも、その優位性は揺るぎません。

パナソニックの試算では、4人家族の年間給湯コストは都市ガス給湯器で約76,800円。エコキュートなら約37,200円と半分以下です。

プロパンガスからの切り替えならその差はさらに開きます。プロパンガス給湯器の年間コストは約139,200円とされており、エコキュートとの差額は年間約10万円。10年間で100万円以上の光熱費削減も現実的な数字です。

2. 断水時に生活用水として使える

エコキュートの貯湯タンクには常に370L〜550Lのお湯が貯まっています。地震や台風で断水した際は、非常用の生活用水として活用可能です。普段から意識しなくても、常に大量の水を備蓄している状態が自動的に維持されます。

370Lタンクなら3人家族で約3日間、トイレや体拭き、食器すすぎに使えるだけの量を確保できます。タンク下部の「非常用取水栓」から停電時でも水を取り出せます。飲用には適しませんが、煮沸すれば飲料水としても使えないことはありません。

東日本大震災の際には、エコキュートのタンク水で数日間をしのいだという声が多数報告されました。地震・台風の多い日本では、この「自宅にある大容量の水タンク」は大きな安心材料になります。

3. 燃焼しないから安全

電気でお湯を沸かすため、ガス給湯器で心配される不完全燃焼やガス漏れ、火災のリスクがありません。排気ガスも出ないため、住宅が密集する都市部でも隣家への影響を気にせず設置できます。換気の必要がないのも大きなメリットです。

ガス給湯器は屋外に排気口を設ける必要があり、設置場所に制約が生じます。エコキュートは排気ガスが出ないため、設置の自由度が高い点も見逃せません。マンションのバルコニーなど、限られたスペースでも設置しやすいモデルが各メーカーから販売されています。

4. CO2排出量が約半分

空気熱を主なエネルギー源とするため、ガス給湯器と比べてお湯を沸かす際のCO2排出量はおよそ半分に。環境への負荷を減らしたい方にも選ばれています。

5. 補助金で初期費用を抑えられる

エコキュートは国のカーボンニュートラル目標における重要設備に位置づけられており、補助金の対象になりやすい機器です。

2026年度の「給湯省エネ2026事業」では、性能に応じて最大14万円の補助金が受けられます。

自治体独自の補助金を併用すれば、合計で20万円近い助成を受けられるケースもあります。補助金は予算がなくなり次第終了するため、検討中の方は早めに申請条件を確認しておくのがおすすめです。

2026年度の給湯省エネ2026事業では、エコキュート1台あたり基本7万円の補助を受けられます。省エネ性能の高いモデルなら10万円に増額されます。電気温水器の撤去で+2万円、電気蓄熱暖房機の撤去で+4万円が加算され、最大14万円の補助が可能です。

この事業は「住宅省エネ2026キャンペーン」を構成する4事業の一つです。給湯省エネ2026事業のほか、みらいエコ住宅2026事業、先進的窓リノベ2026事業、賃貸集合給湯省エネ2026事業があります。窓の断熱改修やIHクッキングヒーターの設置も組み合わせれば、トータルの補助額はさらに大きくなります。

2026年度からはIoT接続機能が必須要件です。インターネットに接続し、天気予報と連動して昼間に沸き上げをシフトする機能を備えた機種だけが補助対象になります。主要メーカーの最新機種はほぼ全てIoT対応ですが、型落ちモデルや在庫処分品には非対応のものもあるため注意してください。

エコキュートのデメリット

湯切れのリスク

エコキュートは深夜にまとめてお湯を沸かし、タンクに貯めておく仕組みです。家族が多い日や来客時に使いすぎると、タンクのお湯がなくなる「湯切れ」が起こることがあります。

湯切れすると、再沸き上げに1〜2時間かかるうえ、日中の割高な電力を使うことになります。来客が多い時期や子どもの成長に合わせて使用量が増える時期は特に注意が必要です。タンク容量の選び方がとても重要になってきます。最新のエコキュートには学習機能が搭載されており、日々の使用パターンを自動で分析して最適な沸き上げ量を調整してくれます。

運転音への配慮が必要

ヒートポンプユニットは深夜に稼働するため、低周波音が発生します。音の大きさは40dB程度で図書館と同じレベルですが、静かな深夜に響くため、寝室の近くや隣家との境界付近に設置すると気になる場合があります。

設置時にヒートポンプユニットの向きや位置を業者と相談することが大切です。排気口を隣家の窓に向けない、防振ゴムを敷くなど、施工段階でできる対策は複数あります。導入後のトラブルを防ぐために、設置計画の段階で近隣への配慮を組み込んでおきましょう。

水圧がガス給湯器より弱い

一般的なガス給湯器の水圧が約500kPaなのに対し、標準的なエコキュートは約180kPa。3階のシャワーや2か所同時給湯で水圧の弱さを感じることがあります。

水圧を重視するなら、ダイキンの「パワフル高圧給湯」や日立の「水道直圧給湯」モデルを検討するのがおすすめです。これらの高圧タイプなら、ガス給湯器に近い水圧でシャワーを使えます。

寿命は10〜15年が目安

エコキュートの耐用年数は一般的に10〜15年です。ヒートポンプユニットの故障が先に来るケースが多く、修理費は5万〜15万円程度。本体交換となると、工事費込みで30万〜50万円が相場です。

導入から10年を過ぎたら、メーカーの延長保証が切れるタイミングで交換を視野に入れておくと安心です。給湯効率が落ちてきたり、エラー表示が増えてきたりしたら、早めに業者に点検を依頼しましょう。

日頃のメンテナンスで寿命を延ばすことも可能です。年に2から3回、タンクの水抜きをすることで内部に溜まった汚れや不純物を排出できます。ヒートポンプユニットの周囲に物を置かず、空気の循環を確保することも大切です。

配管の凍結防止も重要なメンテナンスの一つです。寒冷地では冬場に配管が凍結して破損するトラブルが起きることがあります。保温材の劣化がないか、秋のうちに点検しておくと冬を安心して過ごせます。

メーカーの有償延長保証に加入しておくと、10年目以降の修理費用も安心です。パナソニック、三菱電機、ダイキンなど各メーカーが5年や8年、10年の延長保証プランを用意しています。保証期間内の修理は無償対応になるため、長く使うなら加入を検討する価値があります。

エコキュートの運転音と近隣トラブルの防ぎ方

エコキュートは主に深夜に稼働するため、運転音が近隣トラブルの原因になることがあります。最新機種の運転音は38〜55dBで機種により差がありますが、これは図書館の中にいるのと同程度の静かさです。

ただし、低周波音は壁や窓を通り抜けやすい性質があります。隣家の寝室の窓の正面への設置は避け、壁から30cm以上離すのが基本です。コンクリート基礎の上に防振ゴムを敷いて設置すれば、振動の伝搬も抑えられます。

設置場所の選定は施工業者と相談して決めましょう。住宅密集地で設置する場合は、事前に近隣へ挨拶しておくとトラブルを防ぎやすくなります。メーカーによっては夜間の運転音を抑える「静音モード」を搭載した機種もあるため、設置環境に応じて検討してください。

オール電化とエコキュートの相乗効果

オール電化とエコキュートは、それぞれ単体でも優れた設備です。しかし、この2つを組み合わせることで生まれる相乗効果が本当の価値になります。

相乗効果1 光熱費をまとめて削減

電気とガスを併用していると、ガスの使用量がゼロでも月700円から1,500円の基本料金が発生します。オール電化でエネルギーを電気に一本化すれば、この固定費が丸ごとなくなります。年間8,400円から18,000円の確実な削減です。

オール電化向けプランの深夜帯は電気単価が日中の半額以下。この時間にエコキュートの沸き上げを集中させることで、給湯コストを最小限に抑えられます。

相乗効果2 家庭内の燃焼リスクをゼロに

IHクッキングヒーターがコンロ周りの火災や着衣着火リスクを排除。エコキュートが給湯器の不完全燃焼やガス漏れリスクを排除。エアコンや電気式床暖房が暖房器具からのCO中毒リスクを排除します。

こうして家庭内から「燃焼」を完全になくせるのは、オール電化ならではの強みです。IHのチャイルドロック機能や切り忘れ防止機能は、小さなお子様のいる家庭で特に安心感があります。認知機能の低下が心配される高齢の家族がいる場合も、ガスコンロの消し忘れ事故を防げます。

相乗効果3 災害への備えが厚くなる

地震発生直後、停電と断水が同時に起きても、エコキュートの貯湯タンクには370Lから550Lの水が確保されています。トイレを流したり、衛生状態を保ったりするのに活用できます。

災害時に最も早く復旧するのは電気です。東日本大震災では電気が約1週間、都市ガスは約5週間かかりました。電気が戻れば、断水が続いていてもタンクの残り水をエコキュートで沸かし直して温かいお湯が使えます。

IHクッキングヒーターがあれば、ガスが復旧していなくても温かい食事を作ることが可能です。太陽光発電と蓄電池を組み合わせていれば、停電が長引いた場合でも自家発電で最低限の電力を確保できます。エネルギーの自給自足に近い状態を作れるのは、オール電化と再エネ設備の組み合わせならではの強みです。

ガス併用住宅におけるエコキュート導入のメリット

「オール電化にはしたくないけど、光熱費は抑えたい」という方には、ガスコンロはそのままにエコキュートだけを導入する方法があります。

家庭で最もエネルギーを消費するのは実は給湯です。資源エネルギー庁の調査によると、家庭全体のエネルギー消費の約3割を給湯が占めています。これは冷暖房に次いで2番目に大きく、調理の約5%や照明家電の約35%と比べても、給湯がいかにエネルギーを使っているかがわかります。

この最大のエネルギー消費源だけをエコキュートに置き換える。これが最も費用対効果の高い節約方法です。オール電化に比べて工事の規模も小さく、初期費用を抑えて導入できるのもメリットです。

プロパンガスなら年間10万円以上の差も

4人家族を想定した年間給湯コストの比較です。

給湯器の種類年間コスト目安月額目安
プロパンガス給湯器約139,200円約11,600円
都市ガス給湯器約76,800円約6,400円
エコキュート約37,200円約3,100円

プロパンガスからエコキュートへの切り替えなら、年間約10万円、月々約8,500円の給湯費削減が見込めます。都市ガスからの切り替えでも年間約4万円の差があり、10年で40万円の削減です。

なお、上記はあくまで目安の数字です。実際の削減額は家族の人数やお湯の使い方、契約する電力プランによって変わります。各メーカーの公式サイトにシミュレーションツールがあるので、自宅の条件で試算してみるのがおすすめです。

灯油ボイラーを使っている家庭でもエコキュートへの切り替えメリットがあります。灯油価格は原油相場に左右されやすく、2026年現在も高止まりが続いています。灯油の補給の手間からも解放されるため、特に高齢世帯から支持されています。

ガスと電気の良いとこ取り

中華鍋を振って炒め物をしたい、直火でカツオのたたきを炙りたい。そんな料理好きの方にとって、ガスコンロの炎は手放せないものです。ガス併用でエコキュートを導入すれば、「調理はこだわりのガス火、給湯は超省エネの電気」という分業体制が実現します。

冬の朝にガスファンヒーターの即暖性が欠かせない方も同様です。暖房はガスに任せ、お風呂のお湯はりはエコキュートに任せる。それぞれのエネルギーの長所を活かす選び方です。

「まずはエコキュートだけ導入して、光熱費の変化を実感してから、後からIHに切り替えてオール電化にする」というステップアップ方式も検討に値します。一気に切り替えるのが不安な方は、段階的に進めるのもひとつの手です。

ガス併用のままエコキュートを使う場合、電力プランは通常の従量電灯プランのままでも問題ありません。ただし、深夜にお湯を沸かすメリットを最大化したいなら、時間帯別の料金プランへの切り替えを電力会社に相談してみてください。

太陽光発電・蓄電池との組み合わせで効果を最大化

エコキュートとオール電化の光熱費削減効果をさらに高めるのが、太陽光発電システムとの組み合わせです。昼間に太陽光で発電した電気を使ってエコキュートのお湯を沸かせば、電力会社から買う電気の量を大幅に減らせます。太陽光発電の導入費用も年々下がっており、2026年現在は4kWシステムで100万円前後が相場です。

FIT買取価格が下がっている2026年現在、卒FITを迎えた家庭では売電よりも自家消費の方が経済的です。太陽光の余剰電力を給湯に回すことで、実質的な給湯コストをほぼゼロに近づけられるケースもあります。

IoT対応のエコキュートなら、天気予報データをもとに翌日の発電量を予測し、最適な沸き上げスケジュールを自動で組んでくれます。晴れの日は昼間に沸き上げ、雨の日は深夜電力で沸き上げるといった運用が可能です。

家庭用蓄電池を追加すれば、停電時の備えも万全になります。日中に太陽光で発電した電力を蓄電池に貯めておけば、夜間や停電時もエコキュートやエアコンを稼働できます。オール電化の弱点である「停電時にすべて止まる」問題への根本的な対策です。蓄電池の価格も低下傾向にあり、10kWhクラスで150万円前後まで下がっています。太陽光発電との同時導入なら、セット割引が適用される場合もあります。

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エコキュート選びの重要ポイント|後悔しないためのメーカー比較

エコキュートは1台30万から50万円する高額な買い物です。10年以上使うものだからこそ、最初の機種選びで失敗しないことが重要になります。後悔しないために押さえるべきポイントを整理します。

【容量】家族の人数だけでなく暮らし方で選ぶ

タンク容量の選択は、エコキュート選びで最も大切な分岐点です。一般的な目安は「3から5人家族なら370L、4から7人家族なら460L」ですが、これはあくまで参考値にすぎません。

重要なのは、家族がどの時間帯にどれくらいお湯を使うかという実態です。まずは1日のお湯の使用量をシミュレーションしてみましょう。

  • お風呂の湯はり1回:約180から200L
  • シャワー1回(約10分):約80から100L
  • キッチンの洗い物(1日分):約50から80L
  • 洗面や手洗いなど(1日分):約20から40L

たとえば4人家族で全員がシャワーを浴び、湯はりもする場合、80L掛ける4人プラス180Lで500L。460Lタンクではギリギリか不足する計算です。朝シャンする家族がいたり、部活帰りの子どもがすぐシャワーを浴びたりすると、さらに使用量は増えます。

ただし、大きすぎるタンクにもデメリットがあります。本体価格が数万円高くなり、設置スペースも大きくなります。使わないお湯を保温し続けるロスも発生します。「湯切れしない最小限で、少し余裕のあるサイズ」を選ぶのがコツです。

【給湯タイプ】お風呂の使い方で選ぶ

機能フルオートオート(セミオート)給湯専用
自動湯はり×(手動)
自動保温××
自動足し湯××
追い焚き××
高温さし湯×
価格帯高い中間安い

共働きや子育てで忙しく、いつでもボタンひとつで温かいお風呂に入りたいならフルオートが最適です。帰宅時間がバラバラの家族でも、自動保温で常に適温のお風呂が待っています。お湯が減ると自動で足し湯されるため、最後に入る人もたっぷりのお湯に浸かれます。

追い焚きは使わないけど湯はりは自動がいいならオート。お湯がぬるくなったら手動で高温さし湯を使います。フルオートより数万円安く導入できるため、コストと利便性のバランスを取りたい方に向いています。

初期費用を最優先する方や、お風呂はシャワーで済ませることが多い方は給湯専用タイプ。別荘やセカンドハウスの給湯にも使いやすいタイプです。シンプルな構造で故障リスクが低く、メンテナンスの手間も少なくて済みます。

【設置場所】本体サイズと作業スペースが必要

カタログの寸法で「置ける」と判断するのは早計です。タンク前面に60cm以上、側面や背面に10cm以上のメンテナンススペースが推奨されています。搬入経路の幅も見落としやすいポイントです。門扉や通路の幅がタンク本体より狭いと搬入できないため、事前の現地調査が欠かせません。

ヒートポンプユニットの設置場所は、寝室の窓や隣家の近くを避けるのが鉄則です。深夜に稼働するため、配置を間違えると低周波音による騒音トラブルにつながります。設置前に業者と一緒に候補場所を確認し、排気の向きや振動対策を相談しておきましょう。

【地域仕様】気候に合ったモデルを選ぶ

  • 一般地仕様(最低気温マイナス10度まで):日本のほとんどの地域が該当。
  • 寒冷地仕様(最低気温マイナス25度まで):北海道、東北、北陸、長野や岐阜などの高標高地域は必須。凍結防止ヒーターを内蔵し、極低温でも安定して沸かせる。一般地仕様を寒冷地で使うと、配管凍結による破損で重大故障のリスクが高い。
  • 耐塩害仕様:海岸に近い地域では必須。潮風の塩分がヒートポンプのアルミフィンを腐食させ、故障の原因になる。

自分の地域がどの仕様に該当するかわからなければ、必ず施工業者に確認してください。間違った仕様の機種を選ぶと、性能低下だけでなく保証の対象外になる場合もあります。特に中古住宅を購入してエコキュートを新設する場合は、地域仕様の確認が見落とされがちなので注意が必要です。

【メーカー比較】4大メーカーの特徴

  • パナソニック:人の出入りを検知して無駄な保温を省く「エコナビ」、太陽光発電の余剰電力で沸かす「ソーラーチャージ」など省エネ機能が充実。エネルギー管理にこだわりたい方向け。
  • 三菱電機:深紫外線でお湯の菌の増殖を抑える「キラリユキープUV」、マイクロバブルで配管を洗浄する「バブルおそうじ」など衛生面に強い。小さなお子様がいる家庭におすすめ。
  • ダイキン:業界トップクラスの水圧を誇る「パワフル高圧給湯」が特徴。3階でのシャワーや2か所同時給湯でも水圧が落ちにくい。
  • 日立:タンクのお湯を使わず水道水を瞬間的に温める「水道直圧給湯」が独自技術。水道圧そのままの給湯ができ、そのまま飲用も可能。水圧と水質にこだわる方に。

どのメーカーも基本性能には大きな差はありません。選ぶ際は、自分が最も重視するポイントを1つ決めて、そこに強みを持つメーカーを選ぶのが失敗しないコツです。省エネならパナソニック、衛生面なら三菱、水圧ならダイキンか日立、と覚えておくとわかりやすいでしょう。

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エコキュート導入の流れと費用の目安

初めてエコキュートを導入する方が気になるのが、「どんな手順で進むのか」と「いくらかかるのか」です。全体の流れを把握しておけば、業者との打ち合わせもスムーズに進みます。

導入の基本的な流れ

  1. 業者に現地調査を依頼する。設置スペース、配管ルート、電気容量を確認してもらう。
  2. 見積もりを比較する。2から3社に依頼し、機器代、工事費、保証内容を比べる。
  3. 補助金の申請手続きを確認する。工事着手前の申請が必要な制度もあるため注意。
  4. 設置工事。既存給湯器の撤去、基礎工事、エコキュート設置、配管と電気工事を行う。工期は通常1日で完了する。
  5. 試運転と使い方の説明を受けて完了。

工事当日は朝から始めて夕方には完了するのが一般的です。ただし、電気温水器からの交換では基礎の打ち直しが必要になることがあり、その場合は2日間に分かれる場合もあります。工事中は数時間お湯が使えなくなるため、事前に家族へ伝えておくとスムーズです。

設置後は初回の沸き上げに約4〜6時間かかります。夕方に工事が完了すれば、翌朝にはお湯が使える計算です。リモコンの操作方法や湯量の設定は、業者が丁寧に説明してくれるので安心してください。

費用の目安

項目費用目安
エコキュート本体15万から35万円
設置工事費10万から20万円
既存機器の撤去と処分費1万から3万円
合計30万から50万円程度

ここに補助金を適用すると、実質負担は20万から40万円程度に。プロパンガスからの切り替えなら3から5年で投資回収できるケースもあります。都市ガスからの切り替えでも7から10年で回収できる計算です。エコキュートの寿命が10〜15年であることを考えると、回収後の期間は純粋な節約効果として家計にプラスになります。

見積もりの際は、本体価格だけでなく「工事費込みの総額」で比較することが大切です。本体が安くても工事費が高ければトータルでは割高になります。保証内容やアフターサービスの範囲も確認しておきましょう。

業者選びで失敗しないためのチェックポイント

エコキュートの設置業者は、メーカー正規代理店、家電量販店、地域の設備工事店、ネット専門業者の4つに大別できます。価格重視ならネット専門業者が安い傾向にありますが、施工品質やアフターサービスにばらつきがある点には注意が必要です。

業者を比較する際は、施工実績の件数、工事後の保証年数、緊急時の駆けつけ対応の有無を必ず確認しましょう。2026年度の補助金を使う場合は「登録事業者」であることが申請の条件になるため、事前に登録状況を確認してください。

口コミサイトやGoogleの評価も参考になります。ただし、極端に高評価・低評価のレビューだけで判断せず、具体的な工事内容や対応について書かれた口コミを重視するのが賢明です。見積もりが極端に安い業者は、工事の手抜きや追加費用の請求といったリスクも考えられるため、価格だけで選ばないようにしましょう。

エコキュートとオール電化が向いている人、向いていない人

向いている人

  • プロパンガスを使っていて毎月のガス代が高い家庭。切り替え効果が最も大きい。
  • 共働きで日中の在宅時間が短い家庭。深夜電力の活用メリットを最大限に引き出せる。
  • 小さなお子様や高齢の家族がいる家庭。火を使わない安全性は何物にも代えがたい。
  • 太陽光発電を導入済み、または検討中の家庭。昼間の余剰電力でお湯を沸かせば光熱費をさらに抑えられる。
  • 新築やリフォームを計画中の家庭。工事のタイミングでまとめて導入すれば、個別に頼むより費用を抑えやすい。

向いていない人

  • 都市ガスの料金が安い地域に住んでいて、光熱費の削減幅が小さい方。投資回収に10年以上かかる場合は慎重に。
  • 日中の在宅時間が長く、電力消費が多い家庭。深夜料金メリットを活かしにくい。
  • 設置スペースが狭いマンションや住宅。ヒートポンプユニットと貯湯タンクの両方を置く場所が必要。
  • 数年以内に引っ越しの予定がある方。初期投資を回収する前に退去すると、費用面でマイナスになりやすい。

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よくある質問

エコキュートの電気代は月いくらくらいですか?

深夜電力プランを活用した場合、4人家族で月3,000円前後が目安です。都市ガス給湯器の月6,400円、プロパンガス給湯器の月11,600円と比べると大幅に安くなります。ただし、日中に沸き増しが頻発すると電気代が上がるため、タンク容量の選定が重要です。

エコキュートの寿命はどれくらいですか?

一般的に10から15年が目安です。ヒートポンプユニットが先に故障しやすく、修理費は5万から15万円程度。本体ごと交換する場合は工事費込みで30万から50万円が相場です。導入から10年を過ぎたら交換を視野に入れておくと安心です。

オール電化にしないでエコキュートだけ導入できますか?

できます。ガスコンロやガスファンヒーターはそのまま使い続け、給湯器だけをエコキュートに替えることが可能です。家庭のエネルギー消費の約3割は給湯が占めるため、エコキュート単体でも光熱費の削減効果は十分に期待できます。

マンションでもエコキュートは設置できますか?

設置できるケースはありますが、ハードルは高めです。ヒートポンプユニットの設置場所の確保、階下や隣室への運転音の問題、マンション管理組合の承認が必要になります。

特にベランダに設置する場合は荷重制限の確認も必要です。貯湯タンクは満水時に400kg以上になるため、建物の構造によっては設置できないこともあります。事前に管理組合へ確認し、マンションへの設置実績がある業者に相談するのが確実です。

エコキュートの補助金はいつまで使えますか?

2026年度の「給湯省エネ2026事業」は予算がなくなり次第終了します。2025年度は580億円の予算が12月23日に上限到達して早期終了しました。2026年度は予算570億円で、同様に早期終了の可能性があります。申請は登録事業者が行うため、補助金対応の業者を選ぶことが大切です。自治体の補助金と併用できるケースもあるため、お住まいの市区町村のホームページも確認してみてください。

エコキュートの運転音は近所迷惑になりませんか?

最新のエコキュートの運転音は38〜55dBで、機種により差があります。図書館の中にいるのと同程度の静かさです。ただし深夜に稼働する性質上、隣家の寝室の近くに設置すると気になる場合があります。設置場所の選定時に施工業者と相談し、隣家の寝室から離れた位置を選びましょう。

2026年度の補助金でIoT対応が必須になったと聞きました

2026年度の給湯省エネ事業では、インターネットに接続して天気予報と連動した昼間沸き上げ機能を備えた機種だけが補助対象です。主要メーカーの最新機種はほぼ全てIoT対応していますが、型落ちモデルや在庫処分品には非対応のものもあります。購入前に対象製品リストで確認してください。

まとめ

エコキュートとオール電化の組み合わせは、光熱費の削減、安全性の向上、災害への備えを同時に実現できる選択肢です。累計1,000万台を超える普及実績が、その信頼性を裏付けています。初期費用はかかりますが、補助金の活用と毎月の光熱費削減で5から7年での回収が見込めます。

ガスコンロを手放したくない方は、給湯だけをエコキュートに切り替える方法もあります。いずれの場合も、タンク容量と給湯タイプの選定が満足度を大きく左右します。家族構成やお湯の使い方に合った機種を選べば、湯切れの心配もなく快適に使い続けられます。

最初の一歩は、専門業者に現地調査を依頼して自宅の設置条件と費用感を把握することです。見積もりは無料で出してくれる業者がほとんどなので、2から3社に依頼して比較してみてください。工事費込みの総額、保証内容、アフターサービスの範囲を並べて比較するのが失敗しない秘訣です。

補助金の予算には限りがあります。検討中の方は、予算が残っているうちに早めに動くのが得策です。

2026年度は給湯省エネ2026事業の補助金に加え、自治体独自の補助金を併用できる可能性もあります。お住まいの市区町村の窓口やホームページで、利用可能な制度を確認しておきましょう。

太陽光発電や蓄電池との組み合わせも視野に入れると、光熱費の削減効果と停電対策を同時に強化できます。エネルギーコストの上昇が続く時代だからこそ、自給自足に近い暮らしを実現する第一歩として、まずはエコキュートの導入から始めてみてください。

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