エコキュートが突然動かなくなると、お風呂も食器洗いもできず生活に大きな影響が出ます。特に冬場の朝や家族が帰宅する夕方など、お湯が最も必要なタイミングでトラブルは起きがちです。
「修理で直るのか、それとも寿命で交換なのか」「費用はどれくらいかかるのか」「どの業者に頼めば安心なのか」と不安を感じる方は多いでしょう。
この記事では、エコキュートの故障時にまず試すべき初期対応から、症状別の原因と修理費用の相場、修理と交換の判断基準まで、2026年現在の最新情報をもとに整理しています。国の補助金制度や日頃のメンテナンス方法にも触れていますので、落ち着いて次の行動を決めるための材料として活用してください。
また、本題に入る前に、エコキュートの交換や導入を検討中の方へ大切なことをお伝えさせてください。
エコキュートの交換で最も多い失敗が「業者選びのミス」です。実は業者選びを間違えるだけで、数十万円単位の損をしてしまうケースも珍しくありません。
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それでは、本題の解説に入ります。
エコキュートが故障したときの初期対応

エコキュートが動かなくなると、つい焦ってしまうものです。ただ、業者を呼ぶ前に自分で確認できるポイントがいくつかあります。
簡単なチェックだけでトラブルが解消するケースは意外と多いです。まずは落ち着いて、以下の手順を試してみてください。
まずはリモコンと電源まわりを確認する
最初に見るべきはリモコンの表示です。「H54」「F27」のような英数字が出ていれば、それはエコキュートが自己診断した結果を示すエラーコード。取扱説明書やメーカー公式サイトで意味を調べると、故障箇所の見当がつきます。
次に確認したいのが、エコキュート専用のブレーカーです。落雷や瞬間的な電圧変動でブレーカーが落ちているだけのケースも意外と多く見られます。分電盤を開いて、エコキュート用のスイッチがOFFになっていないか確かめてください。
長期間留守にした後は、給水バルブが閉まったままになっていることもあります。エコキュート本体の給水配管にあるバルブが開いているかどうか、あわせてチェックしましょう。
お湯が出ないときの簡単チェック方法
「お湯が出ない」「お湯がぬるい」というトラブルは、故障ではなく一時的な状態であることも珍しくありません。業者に連絡する前に、以下の3点を順番に確認してみてください。
- 湯切れの可能性: 来客が多い日や入浴が続いた日は、タンク内のお湯を使い切っている場合があります。故障ではないため、沸き上げが完了するまで待てばお湯は復旧します。
- 配管の凍結: 冬の早朝に突然お湯が出なくなった場合、給水・給湯配管が凍結している可能性が高いです。気温が上がれば自然に解凍されます。急ぐ場合は凍結箇所にタオルを巻き、30〜40度のぬるま湯をゆっくりかけてください。熱湯をかけると配管が破裂する危険があるため、絶対に避けてください。
- リモコンのリセット: 一時的な通信エラーであれば、リモコンをリセットするだけで復旧する場合があります。取扱説明書に記載の手順で操作してみてください。ただし、リセット後に同じエラーが繰り返し出るようであれば、内部に別の原因があるため専門業者への相談が必要です。
応急処置で一時的にお湯を確保する方法
修理や部品の取り寄せに数日かかることもあります。その間にお湯が使えないと困るため、応急手段を知っておくと安心です。
- 近隣の銭湯・温浴施設を利用する: 最も手軽な方法です。家族が多いと費用がかさむため、回数券や家族割がある施設を探しておくと負担を軽減できます。
- ポータブル湯沸かし器を使う: キャンプ用品や防災グッズとして販売されているポータブル型の湯沸かし器を用意しておけば、少量のお湯を沸かせます。災害時にも役立つため、1台あると便利です。
- 業者に代替機の貸出を相談する: 修理完了まで簡易的なバスヒーターや仮設給湯器を無料で貸し出してくれる業者もあります。問い合わせの際に聞いてみてください。
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エコキュートのよくある故障症状と原因

エコキュートはヒートポンプユニット、貯湯タンク、制御基板、各種センサーなど精密な部品で構成されたシステムです。10年以上使えば経年劣化が進み、さまざまな不具合が出てきます。
ここでは代表的な故障パターンと、その原因や修理費用の目安を紹介します。症状を正しく把握しておくと、業者とのやりとりがスムーズになり、不要な修理を避けることにもつながります。
お湯が出ない・沸かない・温度が安定しない
給湯トラブルは、日常生活へのダメージが最も大きい故障症状です。「蛇口をひねっても水しか出ない」「シャワーの温度が急に変わる」といったケースが該当します。
お湯がまったく出ない場合、前述の湯切れや配管凍結をまず疑いましょう。それでも解決しないなら、ヒートポンプユニットの故障や電子基板の不具合が考えられます。ヒートポンプ内部のコンプレッサーや冷媒回路が壊れると修理費用は高額になりがちです。
温度が安定しない場合は、症状が出る場所に注目してください。家中の蛇口で不安定なら、エコキュート本体の温度センサーや混合弁の故障が疑われます。キッチンだけ、シャワーだけなど特定の1か所に限られるなら、その場所の混合水栓側の問題であるケースが多いです。
お湯に関する修理費用の相場は、17,000円〜50,000円程度。ヒートポンプユニットの修理まで必要になると、35,000円〜170,000円と幅が出ます。故障箇所の診断には出張費として8,000円前後がかかることも覚えておいてください。
リモコンにエラーコードが表示される
エラーコードは、エコキュートが自らの異常を知らせる重要なサインです。自己判断で無視したり、リセットを繰り返したりすると、症状が悪化するおそれがあります。
まずは取扱説明書やメーカー公式サイトで、表示されたコードの意味を確認してください。「給水栓を開ける」「フィルターを清掃する」など簡単な対処で直ることもあります。対処しても改善しない場合や、同じエラーが頻繁に出る場合は内部部品の故障が濃厚です。早めに専門業者へ点検を依頼してください。
メーカー別の代表的なエラーコード
エコキュートのエラーコードはメーカーごとに異なります。以下は2026年現在、各メーカーでよく報告される代表的なコードの一例です。
- 三菱電機: 「C03」「C16」「C17」は沸き上げ異常、「U04」「U05」はタンク内の湯切れ、「U09」は湯はり試運転異常を示します。
- パナソニック: 「U22」は配管凍結や断水、「U51」は浴槽の栓忘れ、「H01」は湯温センサー異常を示します。
- ダイキン: 「C45」は沸き上げポンプ異常、「C76」はリモコン通信不具合、「E7」はファンモーター異常に該当します。
- コロナ: 「E14」は湯張電磁弁の故障や配管詰まり、「C01」は浴槽の栓抜け検知、「C05」は湯張り後の湯温低下検知です。
- 日立: 「Er01」は給水異常、「HE」から始まるコードはヒートポンプユニット関連の異常を示すパターンが多いです。
上記はあくまで代表例です。同じコードでも機種や年式によって意味が変わることがあるため、必ず自分の機種の取扱説明書で確認してください。
エラーコードを確認する際は、表示されたコードをスマートフォンで撮影しておくことをおすすめします。業者に電話するときに正確に伝えられるうえ、見積もりの精度も上がります。メーカーの公式サイトではエラーコード検索ページが用意されていることが多く、型番を入力するだけで対処法が表示されるため、まずはそちらを試してみてください。
本体や配管からの水漏れ
貯湯タンクやヒートポンプユニットの周辺が濡れている場合、まずは「正常な結露水」か「故障による水漏れ」かを見極める必要があります。
ヒートポンプが稼働する際に空気中の水分が結露して水滴が出るのは正常な現象です。タンク内の圧力を調整するために膨張水が排出されるのも問題ありません。
一方、常に水が漏れ続けている場合は要注意。配管の接合部にあるパッキンの劣化や、配管そのものの腐食・亀裂が原因と考えられます。放置すると建物の基礎を傷めたり、集合住宅では階下への漏水事故につながるリスクもあります。
水漏れ修理の費用相場は15,000円〜75,000円程度です。漏れている箇所や交換部品によって金額は変わります。三菱電機のエコキュートの場合、水漏れ修理費用は16,500円〜68,200円が一つの目安として公表されています。
水漏れを発見したら、まず給水バルブを閉めて被害の拡大を防いでください。その後、漏水箇所をスマートフォンで撮影しておくと、業者への説明や保険申請の際に役立ちます。
異音が発生する
「以前はしなかった音がするようになった」と感じたら、故障のサインかもしれません。音の種類によって原因の推測ができます。
- 「ブーン」「ウーン」という低い音: コンプレッサーやファンモーターの作動音です。通常の稼働音として問題ないことが多いですが、音が急に大きくなったり断続的に変化したりする場合は経年劣化のサインです。
- 「キーン」「ピー」という高い金属音: 内部の弁や部品が異常な動きをしている可能性があります。早めの点検をおすすめします。
- 「ポコポコ」という沸騰音: タンク内や配管に空気が混入していたり、スケールと呼ばれる水垢が溜まっていたりする場合に出やすい音です。
異音の修理費用は原因にもよりますが、20,000円〜35,000円が相場。放置すると大きな故障に発展することがあるため、普段と違う音に気づいたら早めに相談しましょう。
なお、エコキュートの稼働音は機種によって38〜55dBと幅があります。新品時から「ブーン」という低い作動音は出るため、異音かどうかの判断に迷ったら、同居家族にも聞いてもらい、以前との違いを客観的に確認してみてください。
シャワーの水圧が弱い
エコキュートはタンクに貯めたお湯を送り出す仕組み上、ガス給湯器に比べてもともと水圧がやや弱い傾向にあります。ただし「以前より明らかに弱くなった」と感じる場合は、何らかのトラブルが疑われます。
原因として多いのは、シャワーヘッドのフィルター目詰まりや、給水ストレーナーの詰まりです。フィルターの清掃は工具なしでできるため、まずは試してみてください。
清掃しても改善しない場合、配管からの微量な水漏れによって圧力が下がっている可能性も考えられます。水道料金が急に上がったときは漏水を疑い、水道局に調査を依頼することも検討してみてください。複数箇所で同時にお湯を使うと水圧が分散するため、使用箇所を絞って確認すると原因の切り分けがしやすくなります。
足し湯ができない・お湯が止まらない
お風呂の自動湯はりや追いだき、足し湯といった機能の不具合もよく見られるトラブルです。
足し湯ができない場合、最も多い原因は単純な湯切れ。タンクにお湯が残っていなければ足し湯はできません。湯切れでない場合は電子基板の不具合で温度管理が正常に行えず、お湯を供給できないケースもあります。パナソニック製エコキュートで「たし湯ができない」という症状の場合、修理費用は54,000円〜58,000円前後が目安です。
お湯が止まらない場合は、湯量を検知する水位センサーの故障や、浴槽の循環口フィルターに髪の毛・入浴剤のカスが詰まっていることが原因として考えられます。まずは循環口のフィルターを取り外して念入りに掃除してみてください。フィルターは手で回すだけで外れる機種がほとんどです。掃除後に改善が見られなければ、業者による点検が必要になります。
エコキュートの修理費用と交換の判断基準

故障したとき、多くの方が悩むのが「修理して使い続けるか、新しいものに交換するか」という選択です。目先の出費だけでなく、今後の故障リスクやランニングコストまで視野に入れて判断する必要があります。ここでは修理費用と交換費用の相場を整理したうえで、判断の基準を具体的に解説します。
エコキュート修理費用の相場
修理費用は「部品代」「技術料」「出張費」の3つで構成されます。故障箇所や依頼先によって幅があり、2026年現在の相場は以下のとおりです。
軽微な故障の修理費用
- リモコンの交換: 10,000円〜20,000円程度
- 配管の詰まり解消や部分的な部品交換: 8,000円〜70,000円前後
- 混合弁の交換: 25,000円〜35,000円程度
比較的安価に済むケースが多いものの、別途出張費が8,000円前後かかることを念頭に置いてください。
大規模な故障の修理費用
- ヒートポンプユニットの修理: 35,000円〜180,000円前後
- 貯湯タンクの修理・交換: 100,000円以上、場合によっては300,000円前後
お湯を作る心臓部であるヒートポンプや、大量の湯を蓄える貯湯タンクの修理は高額になる傾向があります。特に三菱電機のヒートポンプ冷媒回路の故障は73,000円〜180,000円が目安とされています。
メーカー別の修理費用目安
メーカーによって修理費用の傾向は若干異なります。2026年現在の参考価格をまとめました。
- パナソニック: 全体的に15,000円〜75,000円程度
- 三菱電機: 点検調整で9,600円〜15,000円、修理全体では10,000円〜180,000円
- ダイキン: 全体的に20,000円〜70,000円程度
上記はあくまで目安であり、故障箇所や必要な部品によって変動します。正確な金額は現地調査後の見積もりで確認してください。
エコキュート交換費用の相場
本体を丸ごと交換する場合、工事費込みで40万円〜60万円が2026年現在の一般的な相場です。タンク容量や機種のグレードによっては75万円近くになることもあります。
費用の内訳を見ると、本体価格が27万円〜55万円、標準工事費が10万円〜15万円というイメージ。最新の高効率モデルは初期費用こそ高いですが、年間の電気代を大幅に削減できるため、長い目で見ると元が取れるケースが多いです。
エコキュートからエコキュートへの入替であれば、既存の基礎や配管を再利用できるため工事費を抑えやすくなります。フルオートからフルオートへなど給湯タイプが同じなら配管工事は最小限で済みます。ただし、配管が著しく劣化している場合は安全のために交換が必要になるため、現地での診断結果を確認してから判断してください。
2026年現在の最新モデルは、10年前の機種と比較してCOP値が向上しており、年間の電気代に換算すると数千円〜1万円程度の差が出ることがあります。初期費用は高くても、10年間のランニングコストを含めた総額で比較すると、最新の高効率モデルの方が経済的というケースは多いです。
修理か交換かを見極めるポイント
エコキュートの一般的な寿命は10年〜15年。ヒートポンプユニットは5年〜15年、貯湯タンクは10年〜15年が各パーツの目安寿命です。設置から10年以上経っている場合、以下の視点で判断してください。
判断基準1: 修理費用が交換費用の半額を超えるかどうか
工事費込み40万円で新品に交換できるとして、修理に20万円以上かかるなら交換の方がコストパフォーマンスは高いです。ヒートポンプや貯湯タンクの修理はこの基準に当てはまることが少なくありません。
判断基準2: 同じエラーが繰り返し出ていないか
使用年数が浅くても、頻繁にエラーコードが表示される場合は注意が必要です。特定の部品だけでなく、電子基板を含む複数箇所で劣化が進行しているサインかもしれません。修理を繰り返すと費用がかさむうえ、「いつお湯が止まるかわからない」というストレスも大きくなります。
判断基準3: メーカーの部品保有期間が過ぎていないか
各メーカーとも、エコキュートの補修用部品の保有期間は製造終了後10年が目安です。ダイキンは公式に「製造打ち切り後10年」と明示していますし、三菱電機やパナソニックもほぼ同様の基準を設けています。
この期間を過ぎると修理に必要な部品が入手できず、修理自体が不可能になることがあります。自分のエコキュートの製造年と型番を確認し、部品供給がまだ続いているかメーカーに問い合わせてみてください。型番は本体の銘板シールや取扱説明書の表紙に記載されています。
修理が向いているケース・交換が向いているケース
判断に迷う方のために、修理と交換それぞれが向いている典型的なパターンを整理します。
修理が向いているケース
- 設置から7年以内で、故障箇所が1か所に限定されている
- 修理費用が50,000円以下で収まる見込み
- 延長保証に加入しており、保証期間内である
- リモコン交換や混合弁交換など、比較的軽微な修理で済む
交換が向いているケース
- 設置から10年以上経過している
- ヒートポンプユニットや貯湯タンクの故障で修理費用が15万円を超える
- 過去1年以内に別の修理を行っている
- メーカーの部品保有期間が終了しており、修理用部品の入手が困難
- 給湯省エネ2026事業の補助金を活用して、最新の高効率モデルに切り替えたい
特に設置から12年以上経過している場合は、一度修理しても短期間で別の故障が発生するリスクが高いです。トータルの出費を抑えるなら、補助金を活用した交換が現実的な選択肢になります。
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エコキュートの修理・交換費用を抑える方法

エコキュートの修理や交換は数十万円単位の出費になることもあり、家計への負担は小さくありません。ただし、使える制度や工夫を知っておけば、費用を大きく抑えられます。
メーカー保証と延長保証を確認する
修理を検討するとき、最初に確認すべきは保証期間内かどうかです。保証期間内であれば無償、もしくは格安で修理を受けられる可能性があります。エコキュートには購入時にメーカー保証が付いており、部位ごとに保証年数が異なります。
- 三菱電機: 本体2年、冷媒回路3年、タンク缶体5年
- パナソニック: 本体・リモコン1年、冷媒系統3年、タンク5年
- ダイキン: 本体1年、冷媒系統3年、タンク缶体5年
購入時に有料の延長保証に加入していれば、5年・8年・10年まで保証期間が延びている場合があります。三菱電機は5年・8年・10年プラン、ダイキンは10年プランを用意しています。保証書を確認し、自分がどの保証に入っているか把握しておきましょう。
延長保証は購入後一定期間を過ぎると加入できないため、故障してからでは手遅れです。新品を購入する際は、本体価格だけでなく延長保証の費用も含めた総額で検討しておくのが賢い選択。10年保証の場合、加入費用は2万円〜3万円程度が一般的ですが、10年間の安心感を考えれば十分に元が取れます。
火災保険が使えるケースを知っておく
意外と知られていませんが、エコキュートの故障が自然災害に起因する場合、火災保険で修理・交換費用の一部が補償されることがあります。エコキュートは「建物付属設備」として扱われるためです。
火災保険が適用される主な例
- 落雷: 雷による電気的ショックで基板がショートした場合
- 風災・雹災・雪災: 台風の強風で本体が転倒・破損したり、飛来物が衝突した場合
- 水災: 豪雨や洪水でエコキュートが水没・故障した場合
- 破損・汚損: 子どもが投げたボールが当たって壊れたなど、不測かつ突発的な事故で損害が生じた場合。特約加入が条件です。
火災保険が適用されないケース
- 経年劣化: 長年の使用による自然故障は対象外
- 地震: 地震による転倒や破損は火災保険ではなく「地震保険」の領域
- 家財保険: エコキュートは「家財」ではないため、家財保険では補償対象外
保険を申請するには、被害状況の写真と修理業者の見積書が必要です。修理や交換を済ませてしまうと災害による故障の証明が難しくなるため、必ず作業前に保険会社へ連絡してください。
給湯省エネ2026事業の補助金を活用する
省エネ性能の高いエコキュートへの交換には、国の補助金制度が利用できます。2026年現在、注目すべきは「住宅省エネ2026キャンペーン」の一環である「給湯省エネ2026事業」です。
給湯省エネ2026事業の補助金額
- 基本額: 対象機種への交換で1台あたり7万円
- 高性能要件: より省エネ性能の高い機種を選ぶと1台あたり10万円
- 電気温水器撤去加算: 既存の電気温水器を撤去する場合は+2万円
- 蓄熱暖房機撤去加算: 蓄熱暖房機を撤去する場合は+4万円
これらを組み合わせると、最大14万円の補助金を受け取ることが可能です。
2026年度からの新しい要件に注意
2026年度からは、補助対象となるエコキュートにIoT接続が基本要件として必須になりました。具体的には、インターネットに接続できる機種で、翌日の天気予報や日射量予報に連動して昼間の時間帯に沸き上げをシフトする機能を備えていることが条件です。「おひさまエコキュート」も対象に含まれます。
補助金の申請は、給湯省エネ2026事業に登録された工事業者・販売業者を通じて行います。自分で直接申請することはできないため、見積もりを取る段階で「補助金の申請に対応しているか」を業者に確認しておきましょう。
自治体独自の補助金制度を併用できるケースもあります。例えば東京都では独自のゼロエミッション住宅導入促進事業を実施しており、国の補助金と合算すると実質負担を大きく減らせる可能性があります。お住まいの市区町村のホームページを確認し、使える制度がないか調べておきましょう。
補助金申請の流れ
給湯省エネ2026事業の補助金は、以下の手順で進みます。
- 給湯省エネ2026事業に登録された業者に見積もりを依頼する
- 対象機種かどうか、IoT接続要件を満たしているかを業者と確認する
- 工事契約を締結し、工事を実施する
- 工事完了後、業者が補助金の交付申請を行う
- 審査を経て補助金が交付される
申請は業者が代行するため、利用者が自分で手続きする必要はありません。ただし、予算の上限に達すると受付が終了するため、交換を決めたら早めに動くのが賢明です。
複数の業者から見積もりを取る
修理・交換を依頼する際は、2〜3社から見積もりを取ることをおすすめします。同じ工事内容でも業者によって数万円の差が出ることは珍しくありません。
価格だけでなく、見積もりの明細が具体的に記載されているか、追加費用の有無はどうかも比較対象にしてください。極端に安い見積もりを提示する業者は、後から追加料金を請求されたり、質の低い部品を使われたりするリスクもあるため、安さだけで判断しないことが大切です。見積もりの有効期限も確認しておくと、じっくり比較検討する期間に余裕が持てます。
支払い方法も検討する
一度にまとまった金額を用意するのが難しい場合でも、多くの業者がローンや分割払いに対応しています。月々の負担を平準化できるため、急な出費にも対処しやすくなります。
分割払いの場合、金利や手数料が発生するケースとしないケースがあります。金利手数料無料のキャンペーンを実施している業者もあるため、見積もり時に支払い条件も確認しておきましょう。リフォームローンを利用する場合は、住宅ローンを組んでいる金融機関で相談すると金利が優遇される場合もあります。
エコキュート修理・交換業者の選び方

エコキュートは電気・水道の知識が複雑に絡み合う専門設備です。「どの業者に頼むか」で仕上がりや費用、その後の安心感が大きく変わります。高額な買い物だからこそ、業者選びの段階で手を抜かないことが重要なポイントです。
信頼できる業者を見極める5つのチェックポイント
- 施工実績が豊富か: 累計の施工件数や修理件数を公開している業者は、それだけ多くの現場を経験しています。さまざまな故障パターンや設置環境に対応するノウハウが蓄積されているため、迅速で的確な作業が期待できます。
- 資格保有者が在籍しているか: エコキュートの設置・修理には「第二種電気工事士」や「給水装置工事主任技術者」といった国家資格が必要です。無資格のスタッフが作業すると、施工不良による水漏れや感電のリスクが高まります。公式サイトで資格情報を明記しているかどうかを確認しましょう。
- 見積もりの明細が具体的か: 「工事費一式」とだけ書かれた見積もりには注意が必要です。「本体代」「標準工事費」「撤去費」など内訳が明確に記載されているか、見積もり後の追加費用がないかを確かめてください。
- 保証制度が充実しているか: メーカー保証とは別に、業者独自の「工事保証」や「製品延長保証」を提供しているかどうかも重要な判断材料です。工事完了後のトラブルに無料で対応してもらえるかを事前に聞いておきましょう。
- 緊急時の対応力: お湯が使えない状況はできるだけ早く解消したいもの。24時間365日の電話受付や、最短翌日対応が可能かどうかは、業者選びの大きな指標になります。
メーカーに依頼するか専門業者に依頼するか
修理・交換の依頼先は大きく分けて「メーカー」と「専門業者」の2つです。それぞれの特徴を理解したうえで、自分の状況に合った方を選んでください。なお、ホームセンターや家電量販店でも取り扱いがありますが、実際の施工は提携業者が行うケースが大半です。
メーカー依頼の特徴
製品を製造したメーカーに直接依頼するため、技術力と製品知識への信頼感は高いです。メーカー保証期間内であれば、修理費用を抑えられる可能性があります。
一方で、専門業者に比べて割引率が低い傾向にあり、費用は高めに設定されていることが多いです。提案される機種も自社製品に限られるため、選択肢は狭くなります。
専門業者依頼の特徴
複数メーカーの製品を取り扱っているため、自宅の設置条件やライフスタイルに合った機種を比較して選べる点が強みです。メーカーよりも割引率が高く、費用を抑えやすい傾向にあります。
ただし、業者の数が多いぶん、技術力やサービス品質にばらつきがあります。前述のチェックポイントを参考に、信頼できる業者を見極める手間がかかる点は理解しておきましょう。口コミサイトやGoogleマップのレビューなどで評判を調べておくのも有効です。
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エコキュート修理・交換の流れと所要時間

業者に修理や交換を依頼すると、一般的に以下のような流れで進みます。全体の所要日数は修理なら最短即日、交換でも1日〜3日程度が目安です。依頼前に流れを知っておくと、スケジュール調整がしやすくなります。
修理・交換依頼のステップ
- 問い合わせ: 電話やWebフォームで業者に連絡します。このとき「メーカーと型番」「エラーコードの内容」「いつからどんな症状が出ているか」を伝えると、以降の対応がスムーズになります。
- 現地調査と見積もり: 担当者が自宅を訪問し、設置状況や故障の状態を確認します。この調査をもとに、故障箇所の特定と修理・交換の作業内容を判断し、正式な見積書が作成されます。多くの優良業者は現地調査と見積もり提出を無料で行っています。
- 診断結果の説明と費用確認: 「どの部品が壊れているか」「修理で対応できるか、交換が必要か」「費用はいくらか」の説明を受けます。内容に納得がいかなければ、この時点で断っても問題ありません。
- 修理・交換の実施: 見積もりに合意したら正式契約となり、作業日程を調整します。交換部品の在庫があれば最短即日で作業が完了することもあります。交換工事の場合は半日〜1日が一般的な所要時間です。
- 動作確認と支払い: 作業が終わったら、エコキュートが正常に動くことを確認して費用を支払います。動作確認では、お湯が設定温度で出るか、リモコンの操作に問題がないか、水漏れがないかなどをチェックします。現金のほか、クレジットカードやローンに対応する業者も多いです。
修理の場合、部品の在庫が業者の手元にあれば当日中に完了することも珍しくありません。ただし、メーカーから部品を取り寄せる必要がある場合は、2日〜1週間程度かかることがあります。交換の場合は、希望する機種の在庫状況によって工事日の調整が必要になるため、早めに相談しておくのがおすすめです。
交換工事の所要時間の目安
エコキュートの交換工事にかかる時間は、設置場所の条件によって異なりますが、おおむね以下が目安です。
- 同じタイプへの交換: 半日〜1日程度。既存の基礎や配管をそのまま使えるため、比較的短時間で完了します。
- 異なるタイプへの変更: 1日〜2日程度。配管の引き直しや基礎の変更が必要になるため、やや時間がかかります。
- 電気温水器からの入替: 1日〜3日程度。配管経路の変更や電気工事が発生することが多いため、余裕をもったスケジュールが必要です。
工事の所要時間には、旧機器の撤去、新機器の搬入・設置、配管接続、電気工事、試運転が含まれます。設置場所が狭い、搬入経路に段差がある、2階以上での作業が必要など、現場の条件によっては追加の時間がかかることもあります。見積もり時に工事日数の見込みを確認しておきましょう。
エコキュートの寿命を延ばすメンテナンスと予防策

エコキュートの耐用年数は10年〜15年が一般的な目安。ただし、車のオイル交換と同じで、日頃のメンテナンスを続けることで故障リスクを下げ、寿命を延ばすことは十分に可能です。逆にメンテナンスを怠ると、7〜8年で不具合が出始めることもあります。
自分でできるお手入れ方法
専門知識がなくても家庭で取り組めるメンテナンスがあります。どれも数分〜10分程度で終わる作業ばかりですので、定期的に行うことでトラブルの発生率を下げられます。
- 浴槽循環口と風呂配管の清掃: 月に1回程度、浴槽の循環口フィルターを取り外し、古い歯ブラシで汚れを落としてください。髪の毛や皮脂、入浴剤の成分が溜まると詰まりやエラーの原因になります。半年に1回は市販の配管洗浄剤を使い、配管内部もクリーンに保ちましょう。
- 貯湯タンクの水抜き: 年に2〜3回、取扱説明書の手順に従ってタンク底部の水を排出してください。水道水に含まれるカルシウムやミネラルが沈殿すると、センサーの誤作動や配管詰まりの原因になります。水抜きによってこれらの不純物を排出し、タンク内を清潔に保てます。
- 外装の清掃: 貯湯タンクやヒートポンプユニットの表面にホコリや汚れが付いたら、固く絞った布で拭き取ってください。沿岸部では塩分が金属部分の腐食を早めるため、こまめな清掃が特に重要です。
設置環境の注意点
ヒートポンプユニットは、ファンで外気を取り込み、空気中の熱でお湯を沸かす仕組みです。吸込口や吐出口の周囲に物を置くと、熱交換の効率が大幅に低下します。
効率が落ちればお湯を沸かすために余計な電力が必要になり、電気代が上がるだけでなく機器にも負担がかかります。ヒートポンプユニットの周囲には物を置かず、外壁から10cm以上のスペースを確保してください。雑草や落ち葉、冬の積雪で吸込口が塞がれないよう、定期的に確認することも大切です。
入浴剤の使用制限について
追いだき機能のあるフルオートタイプでは、使用できる入浴剤に制限があります。浴槽のお湯を循環させる仕組み上、入浴剤の成分が配管やポンプ内部に付着し、腐食・詰まり・センサー誤作動を引き起こす可能性があるためです。
一般的に使用が禁止されている成分は以下のとおりです。
- 塩・酸・アルカリ・硫黄を含むもの: 配管やタンクの腐食原因になります。
- 白濁するにごり湯タイプやとろみ成分があるもの: フィルターの詰まりやセンサー異常を引き起こします。
- ゆず・ハーブなどの固形物や発泡成分を含むもの: ポンプ故障の原因になることがあります。
メーカーごとに推奨・非推奨の入浴剤リストが取扱説明書に記載されています。お気に入りの入浴剤がある方は、事前に確認しておくと安心です。バスソルトや温泉の素など、配管への影響が大きい製品を使いたい場合は、追いだきを使わずに給湯のみで入浴する方法もあります。
定期点検のすすめ
自分でできるメンテナンスだけでなく、3年〜5年に一度は専門業者による点検を受けることをおすすめします。素人には気づきにくい配管の劣化や冷媒量の低下、電気接続部のゆるみなどを早期に発見できるためです。
メーカーによっては有料の「あんしん点検」サービスを提供しています。設置から7年〜10年のタイミングで受けておくと、突然の故障リスクを下げることにつながります。費用は1万円〜2万円程度が一般的で、劣化が見つかれば早めの部品交換で大きな故障を防げます。
故障を防ぐための使い方のコツ
メンテナンスに加えて、日々の使い方を少し意識するだけで故障リスクを下げられます。
深夜電力で沸き上げを行う設定にしている場合、来客などでお湯の使用量が増える日は「昼間沸き増し」の設定を事前にオンにしておくと湯切れを防止できます。頻繁に湯切れを起こすとヒートポンプユニットに負荷がかかるため、使用量に合わせた設定が大切です。
冬場の凍結対策も重要。外気温が氷点下になる地域では、配管に保温材が巻かれているか確認してください。保温材が劣化していると凍結リスクが高まります。凍結防止運転機能が搭載されている機種では、冬場は電源を切らずに運転を維持しておくのが基本です。旅行などで長期間留守にする場合も、冬季は電源を入れたままにしてください。
家族構成の変化にも注意が必要です。子どもが成長して入浴回数が増えた、同居家族が増えたなど、お湯の使用量が変化した場合はタンク容量の設定を見直すタイミング。湯切れを頻繁に起こす状態が続くと、ヒートポンプへの負荷が増え、寿命を縮める原因になることがあります。
エコキュートの修理に関するQ&A
Q. エコキュートの修理費用はいくらくらいですか?
故障箇所によって大きく異なります。リモコン交換なら10,000円〜20,000円程度ですが、ヒートポンプユニットの修理は35,000円〜180,000円前後、貯湯タンクの修理・交換は100,000円以上かかることもあります。部品代・技術料・出張費の合計が最終的な請求額になります。
Q. エコキュートの寿命はどれくらいですか?
一般的に10年〜15年が目安です。ヒートポンプユニットは5年〜15年、貯湯タンクは10年〜15年が各パーツの寿命とされています。定期的なメンテナンスを行うことで寿命を延ばせる可能性があります。
Q. 修理と交換、どちらを選ぶべきですか?
設置から10年未満で修理費用が少額であれば修理が合理的です。設置から10年以上経過している場合や、修理費用が新品交換費用の半額を超える場合は、交換を検討した方がトータルコストを抑えやすくなります。
Q. エコキュートの交換に使える補助金はありますか?
2026年現在、「給湯省エネ2026事業」の補助金が利用できます。対象機種への交換で基本額7万円、高性能要件で10万円の補助が受けられます。電気温水器の撤去加算+2万円、蓄熱暖房機の撤去加算+4万円を合わせると最大14万円です。2026年度からIoT接続対応が必須要件になっている点にご注意ください。
Q. 冬場にお湯が出なくなった場合、まず何をすればよいですか?
配管凍結の可能性が高いため、まずは気温の上昇による自然解凍を待ってください。急ぐ場合は凍結箇所にタオルを巻き、30〜40度のぬるま湯をかけます。熱湯は配管破裂の危険があるため厳禁です。凍結が原因でなければ、エラーコードの確認やブレーカーのチェックを行ってください。
Q. メーカーに修理を頼むのと専門業者に頼むのでは何が違いますか?
メーカーは製品知識の正確さと保証期間内の修理に強みがあります。一方、専門業者はメーカーより費用が抑えやすく、複数メーカーの中から最適な機種を提案できるのがメリットです。保証期間内ならメーカー、保証期間外で交換を検討するなら専門業者が向いている傾向にあります。
Q. エコキュートの修理にかかる時間はどれくらいですか?
軽微な修理であれば訪問当日に1〜2時間で完了するケースが多いです。部品の取り寄せが必要な場合は数日かかることもあります。本体の交換工事は半日〜1日が一般的な所要時間です。
Q. エコキュートの修理は自分でできますか?
フィルター清掃やリモコンのリセット、タンクの水抜きなど、取扱説明書に記載されている範囲のメンテナンスは自分で対応できます。ただし、配管の接続や電気系統の修理は国家資格が必要な作業です。無資格での作業は感電や漏水のリスクがあるため、必ず資格を持った業者に依頼してください。
Q. メーカーの部品保有期間が過ぎたらどうなりますか?
製造終了後10年を過ぎると、修理に必要な部品が入手できなくなる可能性があります。部品がなければ修理自体ができないため、実質的に交換一択となります。設置から15年以上が経過しているエコキュートは、壊れてから慌てるよりも、動いているうちに計画的に交換を進めた方がスムーズです。
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まとめ
エコキュートの故障は予告なく突然やってきます。ただし、正しい知識と準備があれば、慌てずに最善の判断ができます。この記事のポイントを振り返ります。
故障時にはまずエラーコードの確認、ブレーカーや給水バルブのチェックといった初期対応を行ってください。これだけで解決するケースも少なくありません。修理か交換かの判断は、設置年数10年を一つの節目とし、修理費用が交換費用の半額を超えるかどうかが基準になります。
2026年現在、給湯省エネ2026事業を利用すれば最大14万円の補助金が受けられます。IoT対応機種が必須要件となっているため、交換を検討している方は対象機種を事前にチェックしておいてください。予算上限に達すると受付が終了するため、早めの申請が有利です。
日頃のメンテナンスも欠かせません。月1回の循環口フィルター清掃、年2〜3回のタンク水抜き、ヒートポンプ周辺の整理と清掃。この3つを習慣にするだけで、故障のリスクを大幅に下げることができます。どれも数分で終わる作業です。
業者選びでは、施工実績・資格保有者の有無・見積もりの明細・保証制度・緊急対応力の5点を確認してください。価格の安さだけで判断せず、工事後のアフターサポートまで含めて比較することが後悔しない選択につながります。
次のアクションとして、まず自分のエコキュートの型番と設置年数を確認し、メーカー保証書や延長保証の加入状況を把握しておくことから始めてください。型番は本体の銘板シールに記載されています。この準備をしておくだけで、いざ故障が起きたときにも慌てず冷静に行動するための大きな助けになります。



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